Sekiの本と詩とエッセイのブログ

おすすめ本や自作詩、エッセイなどを載せていきたいと思っています。

「虚子俳話録」赤星水竹居 <大俳の言行録>

近代を代表する俳人、高浜虚子の言行録です。一読、清新な感情に満たされる、現代ではまれな情操文学の書と言えます。少しも小難しいようなところはなく、高校生でも理解できる内容です。


「佳句は一生に一句あれば充分です。」といった言葉から、虚子の俳句や人生に対する態度がにじみ出てきます。「死後百年の名声を楽しまんより、生前一日を楽しむに如かず。」虚子の大柄で器の大きい人格が透けて見えてきます。


見事な平常心をもった虚子の姿が淡々と描き出されます。俳句に興味がない人でも、一読をお薦めできる名著です