Hideの本とエッセイと詩のブログ

おすすめ本や自作詩、エッセイなどを載せていきたいと思っています。

自作詩 夜のかけら

深海のように夜は更けていく
打ち砕かれた希望
喉を締め付ける怒り
夜の水圧は高まる


ベッドの中で
一人
心臓の鼓動は早くなる


砕かれた磁石のように方向を見失った意思
それでもおずおずと動き出そうとする感覚
深海に住む生物が自らを発光させるように
闇を見つめようとする目


家具がピシンと鳴る
全身が一時に電流を帯びたように痺れ
絶え入るように静まって行く


虫の声が聞こえる
どこからか
風が流れてくる


虚空から
マリンスノーのように
夜のかけらが落ちてくる