Hideの本とエッセイと詩のブログ

おすすめ本や自作詩、エッセイなどを載せていきたいと思っています。

「個人的な体験」大江健三郎

著者の長男光君は、脳に障害を持って生まれました。著者はこの小説で、その受け入れがたい現実を虚構の世界に仮託して、自分と血を分かつように書いた主人公が、その過酷な現実を進んで受け入れるまでの魂の遍歴を翻訳体の独特な文体を用い、具に描きました。小説では、障害の程度は軽かったように描かれていますが、本物の知的障害を負った光君は後に作曲家として成功し、障害児の教育者としての役割も果たしました。日本のノーベル文学賞作家の代表作です。