Hideの本とエッセイと詩のブログ

おすすめ本や自作詩、エッセイなどを載せていきたいと思っています。

「色彩論」ゲーテ

ゲーテは世界的な文学者でもあり、またワイマール公国の総理大臣さえ務めた政治家でしたが、科学者としての面を持っていたことを知る人は少ないでしょう。この書物は、文学者兼政治家の余技というような生易しい本ではありません。本格的な第一級の科学論文です。現在、今までの科学思考の見直しが図られている流れがありますが、このゲーテの色彩論はその先端に位置する論文です。ニュートン光学を嫌ったゲーテは、それまでの色彩に関する歴史的な論の集大成を試みました。そうして出来上がったのが本書です。色彩論はゲーテで始まりゲーテで終わるとさえ言われています。難解な書物ですが、今まで目にしてきた色彩がまったく別様に見えてきます。