Sekiの本と詩とエッセイのブログ

おすすめ本や自作詩、エッセイなどを載せていきたいと思っています。

「マザー・ネイチャーズ・トーク」立花隆 新潮文庫

現代を代表する知性、立花隆が、七人のサイエンティストと交わした対話集です。多岐に渡る科学分野の第一人者たちとの対話は、知的冒険にも似た興奮を覚えさせてくれます。七人の対話者はいずれも日本人ですが、どの一人を取っても世界の第一線で活躍する人々です。謎を問いかけて止まない、母なる「自然」をかれらはどう見ているのか。その権威たちの本音を引き出します。現在、自然科学で最も分からない学問は、一粒の砂の無限のさらにその無限を探求せねばならない微生物学であるという提言は、科学万能の思想の染み込んだ現代にあって、ハッと盲点を突かれたような気がする言葉です。