Hideの本とエッセイと詩のブログ

おすすめ本や自作詩、エッセイなどを載せていきたいと思っています。

「日暮硯<ひぐらしすずり>」堤清二訳 知的生き方文庫

日本的経営の原点と言われる本書は、江戸時代の疲弊した松代藩で、財政改革を任された恩田木工<おんだもく>の言行を記した書物です。気の重い、難しい仕事を担った恩田は、次々と手を打ちます。まず、長老たちに一切口出しさせないこと。また、命がけの仕事であることを知らせるために、妻に離縁状を出します。それでも、付いてくるならついて来いと恩田は言います。恩田は次に、理非を厳しく問い質し、それから情に訴える手法を執り、人心を取り込んでいきます。徐々に改革は軌道に乗り、財政は安定していきます。日本的経営の在り方の模範となる名著です。