Sekiの本と詩とエッセイのブログ

おすすめ本や自作詩、エッセイなどを載せていきたいと思っています。

「遠野物語」柳田國男 岩波文庫

遠野は、今の岩手県にあたります。もの深い山奥の物語です。「願わくはこれを語りて平地人を戦慄せしめよ。」この物語は事実「平地人を戦慄せしむる」に充分な数々の話柄に満ちています。他の書物で柳田はこうも語ります「迷いも悟りもせぬ若干のフィリステル(俗物)を改宗せしむるの機縁を得れば」柳田は、民俗学の戦慄すべき書物に、素直に向き合う読者をまっています。「迷いも悟りもせぬ若干の俗物さえ」心を新たにしうるほどの数々の話があるというのです。「かかる話を聞きてのちこれを人に語りたがらざる者果たしてありや。」自信に満ちた言です。