Sekiの本と詩とエッセイのブログ

おすすめ本や自作詩、エッセイなどを載せていきたいと思っています。

「おくのほそ道」角川書店編 角川ソフィア文庫

俳聖とまで呼ばれた芭蕉畢生の傑作です。昔、権力者から「歌枕の意味を調べてこい」と左遷された人々にあやかって、その意味を逆手にとって出掛けた旅でした。江戸からはるばる奥州に至り、旅の連れの門人曾良は病いに倒れ旅を諦めます。芭蕉自身も病いに伏せりますが、それでも旅を続け、とうとう旅の最終目的地、桑名に辿り着きます。真に命がけの旅だったと言っていいでしょう。「五月雨の降り残してや光堂」「閑かさや岩にしみいる蝉の声」等、芭蕉の秀吟が数多く収められた日本俳諧史の金字塔です。