Sekiの本と詩とエッセイのブログ

おすすめ本や自作詩、エッセイなどを載せていきたいと思っています。

「諷詠十二月」三好達治 講談社学術文庫

先述の「詩を読む人のために」の姉妹編にあたります。ここでは、三好は現代詩に限らず、もっと自由に一月から十二月に渡る古今の詩歌を自在に引用し、また、自らの詩的経験を単なる一経験として記述し、読者を自由な詩歌の鑑賞へといざないます。俳句、和歌、口語自由詩、そして、作者にとって最良の詩の手本であった漢詩に至るまで。この書物は第二次大戦の戦時下に書き下ろされました。それでも、詩人の自由な詩心は、至る所で横溢しています。不朽の名著です。